クロノグラフとは? 使い方は?

腕時計は、アート、テクノロジー、機能性が融合してできた結晶です。この価値あるアクセサリーが搭載できる数多くの機能の中でも、とりわけ好奇心をそそられるのがクロノグラフです。

腕時計の専門家でなくても、「クロノグラフ・ウォッチ」という言葉は耳にしたことがあるかもしれません。実はこの言葉の裏には、知る人ぞ知る魅力的な世界が隠されています。この記事では、クロノグラフの世界を掘り下げ、その実像と、この機能が秘めている可能性を明らかにしていきます。クロノグラフがどのように機能するのか、どんな状況でどうやって使うのか、そして重要なポイントとして、どの時計にこの機能が搭載されているのかを見ていきましょう。

クロノグラフとは?

クロノグラフ時計とは「特定の経過時間を計測する機能」のこと、簡単に言えば「ストップウォッチ機能」を備えた時計です。時計の持つ最も便利で重要な機能のひとつです。

伝統的なクロノグラフには、時分針の他にいわゆる「クロノグラフ針」が付いています。この針は、専用のプッシュボタンを使ってスタート/ストップすることで、時間の経過を正確に記録することができます。使い方については、次のセクションで詳しく説明します。

機械式時計には様々な機構がありますが、中でも人気が高いのがこのクロノグラフ。抜群の汎用性を持ち、極めて正確に経過時間を計測することができるからです。クロノグラフはまた、精巧でメカニックな文字盤と美しいディテールを特徴とするデザインも人気の秘密です。

多くのブランドが定番モデルにクロノグラフ搭載機をラインアップしているのもうなずけます。

クロノグラフの仕組み

操作の基本は「スタート、ストップ、リセット」。一見、複雑に見えますが、使い方はおどろくほど直感的です。

ただし、お手頃な電池式のストップウォッチとは違い、機械式時計のクロノグラフは非常に精密な造りの機構です。基本操作自体はシンプルでも、操作を誤ると壊れてしまうこともあるので、注意が必要です。

スタート:計測を開始するには、通常はリューズの上、文字盤の2時の位置にあるボタンを押します。ただしボタンの位置はモデルによって異なる場合があるので、必ず使う前に確認してください。また、モデルによってボタンの押し加減もさまざまなので、扱いには注意が必要です。

ストップ:計測を停止するには、もう一度2時位置の押します。さらにもう一度同じボタンを押すと、停止した時点から計測が再開されます。つまり、2時位置のボタンが「スタート」と「ストップ」を兼ねていて、このボタンひとつでスタートとストップが繰り返されます。

リセット:計測を終了するには、通常4時の位置にあるリセットボタンを押して、クロノグラフを初期状態に戻します。リセットは、必ずストップさせてから行ってください。この手順を誤ると、予期せぬ故障につながることも。また、リセットボタンの位置もモデルによって異なる場合があるので、必ず使う前に確認してください。

 

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